「始皇帝の馬車」
<<中国>>--西安--
「始皇帝の馬車」


これも兵馬俑から出土した、始皇帝が乗ったのと同じ青銅の四頭立ての馬車である。

青銅で作られているため、朽ち果てることなく、見事に再現されたのであろう。

秦の時代になり、始皇帝が中国全土を掌握し、統一国家にしたのが、紀元前250年だから、如何にその精力と能力が卓抜していたかが窺い知れる。

統一国家が、始皇帝の死によって、殉死する高級兵士達が多数になることで、兵力の低下を防ぐために、生前から皇帝の命により、兵馬俑を造らせたとの事であるが、僅か20年足らずで、また戦国時代に突入するとは思いもよらないことであっただろう。

国は巨大になればなるほど、統治が難しいのは、今の中国でも変わらない事実なのであろう