「断層の見える岩山」
<<スペイン>>--クエンカ--


教会の広場すら視線を左に移すと、岩山の様子が良く分かる。

地球の変動は、何億年もの年月を掛けて、このような光景を作り出すのであろう。

大地が噴火をする度に、溶岩が堆積し、このような断層を現出する。

人間はこの固い岩盤の上に、巧みに建造物を建てるのである。

右下には、古の人々が建造した遺跡群か、微かに残存している。

自然の歴史的尺度から見れば、人間の歴史はまだ僅かと言えるだろう。

天災は忘れた頃に来る、今回の東日本大震災も、日本列島誕生の歴史から見れば、自然のちょっとした変化なのであろうが、現在この世に生きている我々にとっては、未曾有の天変地異であったのである。

忘れてはならないのは、原発事故であろう、生活の快適さを追求するあまり、自然の猛威を軽視した人間の奢りが招いた人災である事を、肝に銘ずべきではないだろうか。