「スペインの幻想③」
<<スペイン>>--バルセロナ--


サグラダ・ファミリアの真下から、上を見上げてズームアップして撮った一枚。

いよいよこの教会の敷地内に、厳重なセキュリティチェックを受けて入場し、塔の真下からこの異様な光景をカメラに収めた。

聖家族教会と名付けられているだけあって、聖マリアの受胎告知から、キリストの誕生、生誕の祝賀式、そして受難までの一連の物語が、塔の随所に彫刻されているのである。

出来ればそれらの彫刻の一つ一つを、百年以上の歳月を掛けて歴代の彫刻家が彫り続けた証として撮りたいものだと思ったが、時間的にそんな余裕も無かった。

塔の中央に、一箇所だけ、緑に彩られた木々を模した部分があるが、そこはコウノトリの巣を現しているのだという。

現在このコーン状の塔は8本まで完成されているとの事であるが、最終的には18本になるとの事であった。

全て完成するまでには、後100年位掛るだろうとの説も有るが、一体その頃にはどんな景観になっているのだろうか。

教会と言われているが、今はまだ内部にミサを挙げる聖堂は見当たらないが、きっとそれらも敬虔な信者のために建設される事であろう。