「戦艦ミズーリ号⑱」
<<ハワイ>>--オアフ島--


こちらは一般乗組員兵士の寝室である。

三段ベットがずらりと並んでいるが、大きなアメリカ兵士にとっては、さぞ窮屈な事であろうと、インドの寝台車に乗った経験から、実感として思ったものである。

それでも潜水艦などの閉塞感の有るベットよりは、まだ増しなような感じがする。

いずれにせよ戦闘時には、ゆっくりと寝る事の出来ない戦闘員にとっては、こんなベットで寝られるのは天国なのではないだろうか。

硫黄島や沖縄などの地下壕で、想像を絶する生活を余儀なくされていた日本兵から比べれば、雲泥の差の環境であった事だろう。

戦争は戦闘員のみならず一般国民にも、苛酷な生き方を強要することから言っても、決して二度としてはならない行為であろう。