「花の宴」
<<日本>>--川越--


対岸の仮設舞台で、艶やかに日本舞踊を踊る女性の姿。

咲き誇る桜の木の下でのピンクの衣装が良く似合う。

乗船上の前に、この舞台は有るから、2時間待ちの舟遊びを待つ人々も、次々に出演者が替わるこの舞台を見ていれば、退屈する事はないであろう。

桜が満開の時期の、たった二日だけの市の観光協会の催事であるが、それを実行するためには、かなりの準備が必要なのではないだろうか。

舟遊びにしても、小江戸川越ならではの催事であるが、こんな粋な催しがある事を、マスコミなどを通じて何も宣伝しないのが却って川越らしくて、奥ゆかしさを感じる。

それにしても、この舞台に登場するのが、子育てを終え自分の時間を、趣味の踊りや歌に使うことが出来るようになった女性たちが多いのは良いことだが、もう少し若い女性が艶やかに踊る姿も見たいものだと思うのは、私の我侭であろうか。

余談はさて置き、長閑な春のひと時を、こうして優雅に過ごす事の出来る平和を、しみじみと感じるのは私だけではないであろう。