「狭い路地」
<<インド>>--ヴァラナシ--


どうやらこの路地は行き止まりらしい。

それでも突き当たりにバイクが置いてある所を見ると、家の主が所有者であるようだ。

しかしこんな狭い路地に駐車して、このバイクを引っ張り出すには、かなり苦労をするんじゃないかと余計な心配をしてしまう。

石の上には、洗濯をしたズボンが干して有るが、こんな日の当たらない所に乾しても、中々乾かないんじゃないかと、またまた気になるのである。

それでも、こうして家が有り、バイクを所有する事が出来る人達は、まだ恵まれた環境に有るのだと言えるだろう。

カースト制度の最下層に位置する、ダリットと呼ばれる人々は、人間扱いをされない生活を余儀なくされているのがインドの現実である。