「つばさの街②」
<<日本>>--川越--


春の昼下がりの空の下、白く輝く蔵造り通りの甍の連なり。

電信柱と電線の無い街並みは、実に広々としていて気持ちの良いものである。

将来の計画では、この通りも前面自動車の通行が禁止される案が出ているというから、人間だけが往来する、本来の昔の道が再現されるかもしれない。

そうなれば信号機や道路標識なども撤去され、車の運行に必要な車線なども消えて、江戸から大正頃の街並みが再現される事であろう。

高度な文明の発展は、時として原点回帰を可能にする能力を持っているのかもしれない。