「祭りの日②」
<<インドネシア>>--バリ島--


モンキー・フォーレストで行われた火葬式当日の光景第二弾。

一般市民の火葬式の様子を写した写真であるが、祭りの日と言う題を付けた事にワヤン君は抵抗を感じるかもしれない。

しかし我々の葬式という、悲しみに包まれたイメージは微塵も感じられず、文字通りお祭りと言った方がピンと来るシーンである。
モンキー・フォーレストは、文字通りウブドに有る「サルの森」自然動物園だ。

広大な森の中には猿が放し飼いで生息している。

此処で、年に1回、それまでに亡くなった村人達の火葬式をやるらしい。
土葬した遺体を墓から掘り起こし、これら様々な動物の張子と共に、火葬する事で天国に行けるのだと言われている。

これらの楽しげな動物達と一緒に、故人も荼毘に付されて昇天出来るなら、満足なのではなかろうか。

輿に座っている女性の一人は、また新たな生命をお腹に宿しているようである。
逝く者と新たに生まれ出る者が同居する光景は、自然の摂理を表現して余りあるものであろう。