「火葬式②」
<<インドネシア>>--バリ島--


火葬に施す遺体の収まった棺を塔の上に運び挙げる様子。

竹で作られた梯子を使い塔の上に安置されるのは王族の棺だけのようだ。
子の火葬式で荼毘に施される他の遺体は、張子の牛の中などである。

白い布で包まれた棺を、塔の上まで人力で運び挙げる作業は、かなり大変なようである。
途中で落としてしまっては、それこそ一大事だ。

この儀式は昔からずっと行われているようであり、美術館で見る絵画などにもその様子が克明に描かれている。

日本の神道と同じように、バリでは人の死は自然に帰る事の出来る時であり、これらの儀式は全てお祭りとして扱われているのである。