「車窓から�A」
--コンヤ--


ひた走るバスの車窓から眺める雄大な光景。

石灰棚のパムッカレから遺跡の町コンヤまでは5.5時間の道程である。
途中休憩所でのトイレタイムの他は、バスは片側一斜線の道路をかなりのスピードで飛ばす。

道は段々と高所に差し掛かり、雄大な光景が現れるようになった。
まだこの辺はなだらかな山間で、比較的平地の部分には畑が開けている。

しかし人里離れたこんな山間の土地を耕すのは大変な労力を要するのではないかと、この景色を見ながら思ったものだ。

日本と同じ農業国であるトルコは、至る所に田畑が点在するが、不思議と農作業に従事する農夫を見掛けなかったのは何故だろうかと、不思議に思ったものである。