「ローマ門」(ドミティアヌス門)
--ヒエラポリス--


ローマ時代の古代遺跡ヒエラポリスの入口に位置するローマ門の景観。

先日のNHK探検ロマン世界遺産でも紹介された、紀元一世紀に造られた堂々たるアーチ型の守衛門である。

古代ローマ全盛時代、この門の反対側に広がるアルカディア通り(今で言う歩行者天国)の北を守る門として、当時の元老院副議長フロンティニウスが、ローマ皇帝ドミティアヌスのために建設したものである。

美しい3つのアーチ部分と力強い円筒形の塔が印象的であったが、大理石の塔は左側の一部を残すのみで、地震で倒壊してしまった。

ローマ人たちの理想郷として栄えたこのヒエラポリスの都市は、近くに石灰棚のパムッカレや、大温泉浴場を有する、一大遊興都市であったが、大地震と共に滅亡した。

何時の世も、人間は自然の猛威には逆らう事が出来ないのであろうか。