「太公望」
<<日本>--自宅付近--


春爛漫のびん沼川堰堤で釣り糸を垂れる太公望たちの姿。

長閑な春うららの川縁、釣り人達は日がな一日魚を求めて釣り糸を垂れる。

毎年同じように見かける光景であるが、堰堤を降りて近くで見る彼等の姿に、新たな発見をした。

嘗ては堰堤に腰掛けて釣り糸を垂れていたのが、皆一様に堰堤から川の中に張り出した釣り場を利用して釣竿を掲げているのである。


しかもそれらの釣り場は皆同じような造りに見えるのである。

釣り道具屋では釣り道具だけでなく、こんな足場の器具を売っているのだろうか、だとしたら釣りのスタイルも進化していると言えるのだろうか。


こうした釣り場を設けた釣り人達の姿は、約2キロほど続く桜並木の堰堤に延々と続いていたのであった。