「緑のグラデーション」
<<日本>--川越--


川越喜多院・慈眼堂の真昼の光景。

5月も終盤となり、慈眼堂を取り巻く木々の緑も黄緑色から濃緑色と、様々なコントラストで緑を競っている。

人気の無い境内のこんな光景を眺めていると、コロナの煩わしさから解放されて、青葉が目に沁みる。

小高い丘の上にある慈眼堂は、徳川幕府の懐刀だった天海僧正の等身大の木製座像が祀られている御堂である。

江戸時代以前からウィルスによる様々な感染症や疫病は存在したが、医学が進歩していない時代には、神仏に縋る病魔退散の祈祷は必要不可欠だったのだろう。

ようやく首都圏の緊急事態宣言の解除が実現する日も近付いて来た、2波3波の再発が起らぬよう、注意しながら外出を試みて春を満喫してみたいものである。