「囃子台で」
<<日本>>--川越--


山車の狭い囃子台の上で、笛鉦太鼓の囃子に合わせて優雅に踊る、おかめの姿。

山車の動きや停止を気にせずに、この囃子台の上で踊るのはとても大変なことだと聞いたことがある。

急な山車の発進や停止でもよろめかず、自然な形で踊るのには、足腰がよほど確りしていないと危ないのだという。

優雅で女性らしい仕草でおかめを踊るのは、お面で顔が隠れていて分からないが、腕や手の若々しさから、若い女性の様である。

熟練した高齢の男性でないと踊れなかったこの踊りも、継承する若い男女が増えたことで、長年の訓練の成果が、この晴れの舞台で披露出来るようになったのだと、祭りの町衆のお年寄りから聞いたことがある。