「新春好日」
<<日本>>--川越--


母方の菩提寺である、青龍山養寿院の山門から見る、蔵造り通りの横道の光景。

この寺院の直ぐ左脇の路地を行くと、観光客で賑わう菓子屋横丁に出る。

新春の墓参りがてら、薬研掘りの七味売りの口上で知られた「文七」さんの七味を買いに行った。

文七さんとは、もうすっかり顔馴染みとなっており、新年の挨拶を交わした後、お気に入りの七味を口上と共に調合してもらった。

この養寿院は歴史が古く、鎌倉時代の源頼朝の幕臣であった、河越太朗重頼の墓などが、境内の奥に存在している。

川越祭りに登場する中原町の山車の上には、この重頼の等身大の人形が乗っている事でも知られている。

この日は風も無く3月の陽気だったので、人力車で散策する人や、和服姿の男女の姿も見受けられる好日であった。