「廃品利用の壁②」
<<ベトナム>>--フエ--


カイディン帝廟の壁を彩る、モザイク模様の壁の様子、その2。

正しく日本製のビール瓶の破片を上手に利用した、梅ノ木のモザイク作品である。

こんなに上手に廃品を利用して、皇帝の廟内を華やかに装飾する腕前は実に見事と言うより他にない。

一体どんな工芸家が、これらの作品を創作したのか知りたいものだと思ったが、それに関する説明書きは何処にも見当たらなかった。

これなら費用も安く出来るし、高価な宝石類を使用していないから、盗難に会うことも無いであろう、正に質実を持って得と成す事を地で行った、民衆の模範となる作品群と言えるのではなかろうか。