「巡行」
<<インドネシア>>--バリ島--


見学している私の目の前を通る、女性の1人のアップ。

斎場に祀られている祖先への供物を、銀の食器の上に盛り付け、頭に載せて行進する女性たちは、会場の周りを3度巡行するのである。

一体バリの人たちは、一年の内何度くらいこのような儀式を行うのであろうか。

バリ島3度の訪問で、滞在中にこのように様々な神に奉げる儀式を、必ず何処かで行っている事を知った。

インドネシアでは、イスラム教がかなりの勢力で信者を増やしている中で、バリ島だけはバリ・ヒンズー教を昔からずっと信仰している人々が大半である。

森羅万象全ての自然や動物を神と崇め、そして他界した祖先を敬うバリ島独自の宗教を持って、穏やかに日々を生きるバリの人々の様子を見るにつけ、ある意味羨望の眼差しを向けてしまうのである。

東南アジアの中では、平均的な庶民の生活レベルは高く、温暖な気候と相俟って生活に悲壮感が感じられないのも、何度も訪れたくなる要因かもしれない。