「木漏れ日」
<<日本>>--新宿--


短い秋の夕日が、老舗のお茶屋に映えて、独特のムードを醸していた。

夕暮れの街は、間もなく太陽が隠れ、別の世界へと変化しようとしている。

この店は一体いつ頃創業したのであろうか、古い看板が現存している中にも、目立たない程度の改装は施して、何代目かの店主が、この店を受け継いでいるのであろうか。

この店は、神楽坂の目抜き通りに位置しているから、こうして代々商売を続けられるのであろう。

我が街にも、代々続いた店舗が有ったが、進出した大型スーパーの林立で、次々と店を閉めているケースが少なからず見受けられる。

新旧混在の商店街が、上手く継続して営業出来る時代は、今や不可能となったのであろうか。