「街道を行く④」
<<ベトナム>>--ホイアン--


立派な鉄の門の有る、家の前を通り過ぎた。

この由緒有りげな家は、一体どんな存在なのであろうか。

鉄の門は、閉まっており、かなりの年代を経ているようで、下の方は既に朽ちようとしている。

門の脇に何か標識が書いてあり、ベトナム語の下に、英語らしき説明があるようだから、ゆっくり読めば分かるかもしれない。

お寺の入口のようでもあり、嘗ての大棚の豪族の家のようでもある。

シクロを漕ぐ車夫も、英語でも良いからちょっとガイドでもしてくれれば有難いのだが、無言の儘、黙々とシクロを漕ぎ続けているのであった。