「玄奘三蔵と大雁塔」
<<中国>>--西安--


西遊記でお馴染みの三蔵法師の立像と、大雁塔の光景。

西安駅の南6キロの位置にある大慈恩寺は、唐の第三代皇帝高宗が母のために建てた寺院だが、その境内に、この大雁塔は有る。

この塔の中には玄奘三蔵がインドから持ち帰った、サンスクリット語の経典が収納されており、6世紀当時、その経典の翻訳に、博識のある多くの僧が此処で従事したのである。

西遊記は物語であるが、三蔵法師は実在の人物であり、当時の皇帝の支援により、気の遠くなるようなシルクロードを旅したことで知られている。

車や列車の無い時代に、馬や駱駝で長旅をした玄奘三蔵の偉業は、強い仏心が成せる覇業であった事であろう。