「1号坑兵馬俑」
<<中国>>--西安--


巨大なドーム状の展示館の中に、発掘された当時と同じように、整然と並ぶ兵馬俑の光景。

順序を追って3号坑から順番に、坑の状況を載せたいが、また暫く家を留守にするので、1号坑の壮大な発掘現場を暫く載せる事とした。

中国全土を統一した秦の始皇帝は、自分が死亡した時に、皇帝の死去に殉じて共に死を選ぶ殉死者を防止するために、俑(等身大の人形)を作らせ、それらを埋葬することによって、殉死を禁止した。

何十万とも言われる上級兵士を殉死させると、秦の兵力が減退し、他国に攻め入られる事を恐れたからである。

この1号坑の中に、修復されて並べられている兵馬俑だけでも、約2000体有るが、未発掘の物を入れると6000体有るといわれている。

しかもこれらの人物の顔が、一つとして同じ物が無いというから、その作成過程は、どんなものであったか、想像が付かない。

日本の国が、戦国時代に各大名が、覇を競っていた武士の数とは桁違いの規模である。

それが紀元前の時代の話だから、中国の歴史の古さと、当時の文化の発達振りには圧倒される。