「朝の気配」
<<スペイン>>--バルセロナ--


ホテルのフロントに、眩しい朝日が差し込んで来た。

今日も申し分の無い好天気のようである。

まだ朝が早いので、宿泊客もフロントマンに声を掛けることも無いようである。

フロントの男性も、制服を着ずにワイシャツ姿で、朝の準備をしている。

私は相棒と連れ立って、朝食までの間、外を散策する事とした。

2日間にわたるバルセロナの街の観光と、熱気溢れるW杯優勝の余韻を後にするのかと思うと、一抹の名残り惜しさを感じたものである。