「不毛の大地」
<<ロシア>>--シベリア上空--


高度1万メートルのロシア上空から見る、人の住めない延々と続く山岳地帯。

毎回ヨーロッパ方面に行く時は、このルートを通るので感じる事だが、こんな光景を数時間も見せられるとロシアは流石に世界一の面積を誇る国だと思ってしまう。

しかしその大地の大半は人の住めない地帯であり、見てもお分かりのように、夏の今でも未だに残雪が残る所が有る。

5月頃の飛行だと、この辺は見渡す限りの雪景色である。

間もなくモスクワ上空に差し掛かる地域だが、此処の地帯は永久に人が住む事の出来ない、荒涼とした地域であるのかと考えてしまう。

こんな光景をずっと眺めていると、如何に日本が人に優しい国であることかと実感する。

そんな日本だから、もっともっと環境保護に努めなければいけないのだと、改めて心に刻み込むのである。