「集う人々」
<<インド>>--ヴァラナシ--


ヴィシュワナート寺院の見学を終え、大学の構内に戻った時の光景。

ヴァラナシ・ヒンドゥー大学の校内は広大である。

どう言う訳か、大学生とも思えないような人々がたくさんたむろしていて、一体何をしているのかと不思議に感じるくらいだ。

此処は車も余り走っていないから、恰好の溜まり場なのかもしれない。

これらの人々を目当てに、抜け目無くチャイを売る男が居て、それを飲みながら人々は歓談しているようである。

今日やっと前から見たいと思っていた、アカデミー賞8部門を独占した映画「スラムドッグ$ミリオネアー」を見る事が出来た。

正にインドの現状をこれほどまでにリアルに表現している場面の数々に、息をもつかずに見終え、感激もひとしおであった。

ムンバイ(旧ボンベイ)のスラム街は、つい先日取り壊され、新しいビルが乱立しつつある状況を、NHKのニュースで放映していたが、此処に住む貧しい人々は、家を失って一体何処に行ったであろうか。

貧困と繁栄…今、インドはあらゆる局面で注目されている国のようである。