「珈琲店」
<<日本>>--川越--


一昔前の店の佇まいを残す珈琲店である。

豆を売るのが主な商いのようであるが、店でコーヒーを飲むことも出来るらしい。

今はほとんど見られなくなった、板壁や格子の桟が入った二階の窓が懐かしい。

現代的な建物にせず、あえて昔のままの家を利用している所が、最近の懐古趣味に合っているようである。

こうしてこの店を眺めていると、普通の喫茶店より、コーヒーが美味いような感じがしてくるから不思議である。

この店ではないが、嘗て川越銀座と言われた裏通りの喫茶店では、大正時代のカフェを思わせる紺のワンピースに、白い前掛けをしたウェイトレスが、コーヒーを運んでくる店があるから愉快である。