「一休み」
<<インド>>--ヴァラナシ--


店の前で、自転車を漕ぐのを休めている少女の姿。

学生である彼女は、此処まで水の中を走って来たらしいが、流石に草臥れた様子で、自転車を水の中に横たえ小休止といった所だろうか。

まだ非力な年頃の彼女にとっては、この水の中を渡り切るのは至難の業であろう。

それでも衣服や、自転車の後ろに括り付けた鞄を濡らさずに来たのはアッパレである。

店の主人も、やれやれこの出水には日頃の事とは言え、困ったものだと言わんばかりに外の様子を眺めている。

こんな状況が、あちこちで見られるインドの街の下水道が完備されるのは、いつの日なのであろうか。

ちなみにこの写真は、水の中を走る我々の乗る車の中から撮った一枚である。