「少年」
<<インド>>--ヴァラナシ--


昨日紹介した、裏通りの小さなお店の店番をしていた少年のアップ。

私が店を覗き込んで居たら彼が出て来て、何処から来たのと聞くから、日本からだよと答えた。

すると彼は、親近感を持って、僕は日本が大好きだと言って、手に持った小さな製品を見せてくれた。

それは何だと聞くと、i-podだと言う。
しかもこれは日本製だと言って、製品を見せてくれた。

正直に言って、この製品の名前は知っていたが、それがどんな物なのか、この時私は良く知らなかった。

この小さな箱の中に、たくさんの音楽が入っており、好きな曲がすぐに聞けるのだと彼の説明で分かった。

しかもカメラの機能まで付いていて、私の写真も撮られてしまった。

こんな小さなお店の店番の少年が、多分インドでは高価であろう日本製のi-podを、宝物のように持って楽しんでいる。

だからこの聡明そうな彼にとっては、日本が特別な国に感じられるのかもしれない。

ほんの短い間の彼との立ち話であったが、このきらきら輝く彼の瞳を見て、やがて彼が成人して日本との架け橋になって欲しいものだと、心から念じ、暖かい気持ちになったものである。