「街の製本屋」
<<インド>>--ヴァラナシ--


僅か一坪余りの工場で、製本業を営む親子の姿。

工場と言っても、本を裁断する機械が一つ有るだけである。

此処で作業をしている二人は、親父さんと息子だろうか。

この機械にしても、古色蒼然たる時代物で、どうやら自動ではなく、手動で本を裁断する代物らしい。

しかし彼等に取っては、生活の糧を生み出す貴重な財産なのであろう。

こうして本が作り出される様子を見て、日本の出版業界とはあまりにも異なる、零細企業の実態を見た様な思いがしたものである。