「街角寸景」
<<インド>>--ヴァラナシ--


インドなのに、何となく懐かしさを覚える風景である。

昔の日本の街角を見るような雰囲気がするからだ。

マツダのミゼットが走り、舗装されていない道路の両脇に建つ粗末な家々の外には、生活臭が充満している。

団塊の世代以前の人々は、皆同じような体験をし、現代に至っているのではないだろうか。

巷ではこの不景気が、100年に一度の厳しさだと言われている。

しかし、戦中戦後の幾多の困難を乗り越えてきた我々には、この難局を乗り越えていくだけの力が有る筈である。

そんな事をこの光景を見ながら、漠然とそんな事を考えている年の瀬である。