「搭乗を待つ人々」
<<インド>>--デリー--


空港内の待合室の様子である。

インド女性のサリー姿の鮮やかさは、何処でもひときわ目を引く。

搭乗口のチェックは特に厳しい。
航空会社の従業員だけでなく、警官がチェックしているのだ。

私はジャケット内部の金物を全てトレーに出したが、ついうっかり、ごくスリムなシャープペンシルを出すのを忘れてしまい、ボディチェックで引っ掛かってしまった。

本当にシャープペンシルなのか、書いてみろと言われたが、何とそんな時に限って、芯が内部で折れてしまったようで、ノックを押しても芯が出てこない。

挙句の果てに、シャープペンをばらばらに分解して、やっと無罪放免になった次第。

しかしテロ事件が多発しているインドでは、これくらいの細かいチェックが、乗客の安全を守る上で必要なのだろう。

私をチェックした若い警官は、手間を取らせてしまってすまなかったと、丁寧に挨拶をしてくれたのだった。