水木サンの幸福論
水木しげる
角川文庫
水木サンとは著者の一人称。
幸福論は短い。幸福の七カ条とは要するに趣味に生きろということだろう。
むしろ「私の履歴書」が長くて読ませる。戦争でラバウルに駆り出され、左腕を失い、現地人たちと友達になり、帰国していろいろ職を遍歴し紙芝居、貸本、ガロ、少年マガジンとだんだんと登って行った。澄明な兄弟で二つ違いの兄弟と2004年対談も載っている。
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