神々の捏造 イエスの弟をめげる「世紀の事件」
ニナ・バーリー
東京書籍
実に面白そうな詐欺事件なのだが、この本の書き方では。
イスラエルで盗掘されたらしい骨箱を骨董好きの大金持ちが購入し、調べると文字が刻まれていた。「ヤコブ、ヨセフの息子、イエスの兄弟」本人の名前、親の名前を刻むのは珍しくないが、兄弟の名前を刻むのは珍しい。きっと当時有名な兄弟なのだろう。古代のイスラエルで有名なイエス、父親の名はヨセフ、本人はヤコブって。
プロテスタントにはイエスの弟ヤコブは信じられているが、カトリックなどでは聖母マリアが他の子を産んだことは認められない。などで大騒ぎになったらしい。
結局巧妙な贋物つくり一味が裁判にかけられたが、イスラエルの法律はなかなか複雑。と言った話なのだが、なぜか面白くなく書かれている。
図書館から

以前580円で買った「週刊一度は行きたい世界の博物館 イスラエル国立博物館」では骨壷の写真として側面に※みたいな模様が二つ刻まれているが、この本の写真では一行文字らしきものがあるだけだ。明らかに別物と思われる。