死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
門田隆将
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よくいろいろな人二インタヴューしているが、東電本店には手が出なかったのか手を出さなかったのか?中央制御室で操作していた現場の長クラスや消防隊の証言は貴重だが、インタヴュアーが四国生まれでは共通語での会話だったろうから、本当の本音を引き出せたかどうか、私はあのあたりの地元民の会話を聞いたことがあるが、聞き取れたのは三分の一くらいだった。
津波で死亡した運転員の家族までインタヴューは余分だろう。泣かすためだろうか?しかもその後で福島の男が故郷を守ったって。むつ市は青森県だろうに。
肝心の吉田署長のインタヴューは短い。もっと聞くつもりだったのだろうが、その前に倒られたのだろう。
大体この著者はインタヴューできた人を悪く書けないようだ。斑目原子力安全委員長までがちゃんとした人みたいだ。
図書館から