あさま山荘銃撃戦の深層
大泉康雄
講談社文庫
連合赤軍の吉野雅邦の幼馴染で小中と同級生、別の大学に入ってからも親しく潜行するまではつきあっていて、小学館で週刊誌編集長を務めた人が、膨大な資料を整理した本。なんせ親友なので吉野から手紙は来るし、マスコミ関係者なので警察の内部文書まで載っている。そのほか上申書とか鑑定書とかインタビューとか、我々では手に入れ難い文書多数。始めの出版からドンドン厚くなったようだ。
赤軍派は上部が逮捕され森が最高責任者になってしまった。
重信房子は銀座のクラブホステスで月二百万円を上納していた。森とは合わないのでアラブに行ってしまった。
ずっと読めなかった早岐は「はいき」と読むんだ。
ライフル弾は強力に加工していた。
吉野の父親に警察署長が「阪東の父親は死んでお詫びした。あなたは、どう責任を取るのか」と迫ったと。
植垣がアラブに出国しなかったのは永田が「誰かついていてあげないと駄目になっちゃう」から、つまりは「かわいい女」だと。
なかなか面白かったが、引用文献の前でもないが大きい黒丸が気に障った。図書館から