少女はなぜ逃げなかったか
碓井真史
小学館文庫
「新潟少女監禁事件」をメインに京都小学生殺害事件’酒鬼薔薇、てるくはのる)和歌山毒カレー、新潟毒茶(アジ化ナトリウム)、グリコ森永事件、ドクター・キリコ毒物宅配事件を扱っている。少女監禁事件はすっかり忘れていたし、この本の出版も知らなかったので県立図書館から借りたのだが、あまりに良識的に纏められすぎだと思う。
むしろ柏崎署の記者発表が、まるっきりのデタラメだったことにビックリしたが、ここは著者が書いたのではなく編集部の
執筆だ。
赤いランドセルのノートにひらがなで、自分の名前住所、両親家族の名前、学校名が何度も何度もページ一杯に書かれていたと。
解説によると、この佐藤宣行も宮崎勤も自立できずに「本人の一番幸福だった小学校中学年あたりに退行してしまった」