打撃の神髄 榎本喜八伝
松井浩
講談社
マリーンズの前身オリオンズの強打線、田宮、榎本、山内、葛城の中心打者だが奇人変人ぶりで引退後どこにもコーチに呼ばれなかった男の半生記。といってもプロ野球引退後はアパート、駐車場経営ということだけしか書いてない。
本人の打法の中心なのだろうが、合気道の話ばかり延々と続き、いささか辟易。いくら荒川が「僕の弟子では確かに残した記録では王が上だが、到達したバッティングの境地でいえば、榎本の方が上だったね」などといっても、プロ野球は実績が全ての世界でしょうが。参考書は合気道関係ばかりみたいだし。
せめて各年度の成績くらいは添付して欲しいものだ。一番の好成績は1966年打率.351本塁打24打点74だけ書いてある。