秘録 必殺シリーズの舞台裏
仲川利久
構成山田誠二
洋泉社
副題が「カルト時代劇に賭けた男たち」とあるのだが、濃い赤字で濃い青地に書いてあるのに気付かず、図書館で借りてしまった。立ち読みで見たのが、仕置人の錠の手槍がキリキリと鳴る擬音について書いてあるページだったので、種明かしの本かと思ったのだが副題どおりのプロデューサーたちについての本だった。
例のレントゲン写真は本当に病院でプラスティックの骨にバリウムを塗って撮ったのだとか、心臓掴みは風船だとかは書いてあるが。
「のさばる悪を何とする。天の裁きは待ってはおれぬ。この世の正義もあてにはならぬ。闇に裁いて仕置きする。南無阿弥陀仏」