だめだこりゃ
いかりや長介
新潮文庫
荒井注、ジミー時田の死亡のあとで書かれた自叙伝。文庫化時には著者も死亡していた。
もっぱらドリフのメンバー集めと「8時だョ!全員集合」の話だ。
初期のドリフからドンキー・カルテットが一斉に辞め、残ったのは加藤だけ、大急ぎで三人を集めたため演奏は劣るし、アドリブギャグもできない。
荒井注が辞めた後に入った志村は最初からコメディアン志望だった。東村山音頭三丁目はいかりや作詞作曲、一丁目は志村。「カラスの勝手でしょ」は久世光彦の子供の作。
ドリフのあとは俳優「踊る大走査線」で織田裕二に頼りっぱなしで日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞。この本の表紙も和久さんだ。
タイトルは「だめだこりゃ」より「次いってみよう」のほうが良かったのではないか。
100円