東京ブラックアウト
若杉冽
講談社
「原発ホワイトアウト」の次作だが、ずいぶんうまくなった。というより前作がひど過ぎた。
しかし相変わらず送電塔を倒すのに、ふいに出てくる朝鮮族ゲリラ。いっそ原因など書かない方がよかったと思う。突然送電線が切れ原因が分からない方がリアルではないだろうか。
とはいえ、役人と電力会社の癒着のおそろしさ、役人の政治家操作をうまく書かれている。
どうでもよい話かもしれないが、新潟県はマイナス9.5℃まで冷え込むことはないし表面が凍った雪道を歩くことは十分可能だ。
図書館から