生ける屍の結末
渡邊博史
創出版
副題が「「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相」
私は「黒子のバスケ」は見たことがないが脅迫状などは報道で読んでいる。
犯人の書いたものだが、本の半分近くを占める1章で事件の内容が書かれているが、著者の性格が歪んでおり、使っている用語のためもあり、文章力はあるが読んで納得は出来ない。
2章も裁判の冒頭陳述も1章と同じだったが、その次の「生い立ち」の被告人質問の準備の質問応答で変ってき最終意見陳述でひっくりかえる。香山リカ精神科医が手記を読んで差し入れた本によって、自分が被虐うつ状態だということに気がついた。用語が変ではあるが、なかなか納得できる。特に秋葉原事件の掲示板あらしは犯人と世間を繋ぐ最後の糸を切った犯行に及んだというところなど尾納得した。
搾取されている人間【つまりは負け組み)の無力化が3種類ある。
客観的に搾取されているが主観的には幸福なオタク、客観的に搾取された不満をシステム以外に吐き出すネトウヨ、客観的に搾取され不満で自分を責める潜在的自殺志願者。
図書館から