クラッシュ 風景が倒れる、人が砕ける
佐野眞一
新潮文庫
阪神淡路大震災のルポに福知山線脱線事故、雪印乳業、JCO臨界事故、911などの短いルポを足してなんとか一冊に。怪しげなところばかりが目につく。
「はじめに」から福知山線脱線事故をテレビで見たときから先頭車両が見えないことが判ったんだそうだ、乗ったこともないのに。事故後もタクシーで路線をみているし。
JCOでもバケツとひしゃくを使ったところが恐ろしいって、漏斗とひしゃくの区別もつかないのか。
阪神淡路大震災では「ことあるごとに銃後で言いたてた戦時中の自警団の顔役を思いだし、吐き気を感じた」って、著者紹介を見ると1947(昭和22)年生まれと、戦後生まれ。
「あとがき」によれば単行本のときのタイトルは「響きと怒り 事件の風景・事故の死角」だった。
東電OLのルポは見事だったんだが。
図書館から