悪党パーカー/殺人遊園地、殺戮の月
リチャード・スターク
ハヤカワ・ポケット・ミステリ
蒸し暑いときは悪党パーカーに限る。この二冊は間には「掠奪軍団」が入っているが、一応ストーリは続いている。
「殺人遊園地」では現金輸送装甲車を襲った後交通事故。意識の無い仲間を見捨て、冬で閉まっている出入り口が一つの遊園地に逃げ込む。地元ヤクザと悪徳警官が金を横取りに乗り込んでくるが、仕掛けた罠で逆に撃ち殺すと、これが地元ヤクザの親分のお気に入り。20人相手ではさすがのパーカーも隠した金を残して逃亡。
「殺戮の月」でその金を取り返しにいくと隠し場所に無い。ヤクザの親分に交渉するが返さないので、ヤクザの経営している場所を荒らし回るうち、ヤクザ内の跡目争いまで起こり、相棒のグロフィールドが人質に。パーカーは仲間を呼び寄せ、殲滅戦に。
グロフィールドが可愛そう、「殺人遊園地」では交通事故で意識不明のまま逮捕されただろうし「殺戮の月」では撃たれた上指まで切り落とされた。
殺人遊園地は370円、殺戮の月は古本だが買値は不明。