3・11メルトダウン 大津波と核汚染の現場から
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会編
凱風社
大津波はともかく核汚染をどう撮ったのかと思い7図書館で借りた。やはり子供の表面放射能計測計、捨てられた農産物、振り切れた線量計など。
後半はカメラマンの座談会。これまで旧ソ連の核実験場の爆心地でしか振り切れたことの無い線量計が双葉町で振り切れた、チェルノブイリ原発、プルトニウム工場、劣化ウラン弾のイラクの砂漠でも振り切れなかったのに。
特別寄稿オーストラリア国立大学名誉教授ガバン・マコーマック。相当の日本通らしく、平家物語「おごれる人も久しからず」とか「耐ヘ難キヲ耐ヘ」とか出てくるが、天皇のメッセージ「皆が相携え、いたわり合って」で国家中枢は事故の幕引きを図り、責任追及より一致協力して困難に立ち向かうよう国民感情を転換させるものではないか。