遠き落日
渡辺淳一
角川書店
福岡伸一「生物と無生物のあいだ」に紹介されたためだろう。上巻を読んでから下巻を読めるまでずいぶん間が開いてしまった。
福岡さんが書いたとおりで、野口英世は結婚詐欺で渡米資金を得、パトロンから借金を返さないなどして、ともかく有名になって日本医学界を恐れ入らせたかった。しかし黄熱病などの病原菌を見つけたはずが、じつは病原はウイルスで当時の観察で使われた顕微鏡では見えないのだった。
図書館から