福島 原発と人びと
広河隆一
岩波新書
私の記憶はいい加減で、もう原発事故の進行順があいまいになってきた。この本の第一章では順を追って書かれている。3/11午後3:42全電源喪失、3:55原子力緊急事態宣言、…。
第二章では原発作業員の証言。三章では避難民の証言。四章で隠蔽。「いたずらに不安をあおる」「不正確な情報」でメディアも報じる。あとは被害が広がるだけ。もちろんチェルノブイリにも取材している著者だから比較も出てくる。
放射能から身を守るということは、放射線医学の権威から身を守ること、「風評、デマに惑わされるな、ただちに健康に影響はない」などと言う人から身を守ること。
古本で見つけたら買いたい本だ。図書館から