小説ウルトラマン
金城哲夫
ちくま文庫
「ウルトラマン」(ベムラー、バルタン星人、ゴモラ、レッドキング、ゴルドン、ガマクジラメフィルス星人、ジェロニモン、ゼットン)は脚本の小説化したもの。「ウルトラセブン」(姿なき挑戦者、ノンマルトの使者、史上最大の侵略)は脚本のまま。
科特隊に入るための養成所は競争率1400倍、入ってからも五時から訓練、国語、数学、化学、物理、医学、経済学の勉強、テストはすべて満点でないと落第、午後二時から五十種類のスポーツ。午後六時からまた勉強、宇宙学、怪獣学。午前零時過ぎ就寝。その他空中ブランコの上に食事抜きで一週間過ごすなど、極めて過酷。
それに比べると、ウルトラ警備隊は「この作戦が成功したら、君(モロボシ・ダン)をウルトラ警備隊の一員として迎えてもよい」と極めて容易いようだ。まあウルトラセブンは最終回だね。「一番星の出る頃、西の空をみてくれ、大きな光が宇宙に返って行く」
ゼットンは身長六十メートル対してウルトラマンは全長四十メートルだって。こりゃ敵わないな。
放送当時の人類は三十億人とゴース星人に操られたアマギ隊員が言っている。図書館から