放射性物質から身を守る食事法
富永國※比古
河出書房新社    ※:国の旧字
副題が「いたずらに恐れず、安心して生活するための知恵」と怪しい。
図書館で「放射能汚染から家族を守る」「家族で語る食卓の放射能汚染」は予約が沢山入っているのに、こちらは予約なし。私が二週間借りているのに、後ろに予約者はいない。さいたま市図書館利用者の眼力に感心した。
案の定、最後にホルミシス効果の信奉者であることが書いてある。
著者はロマリンダクリニック院長。ロマリンダで調べるとセブンスデー・アドベンチスト教団がすぐに見つかる。
岩手医科大でアルバイトした玉川ラジウム温泉で湯治客が沢山いたのなら、場所名くらい覚えているだろうに、八幡平は「はちまんたい」と読むのだよ。
肝心の「放射性物質から身を守る食事法」も論文を紹介しているだけ、ネズミ等に何かを飲ませ、致死量の放射線を浴びせ、飲ませなかったネズミは皆死んだが、飲んだネズミは半分生き残ったなど。
この著者の説では塩がガン化させ、砂糖がガンを増大させるんだと。カリウム40(放射性物質)は必須ミネラルで、ブドウ糖がその放射能を使った電子伝達系でATPが出来るんだと。