福島原発事故 どうする日本の原発政策
安斎育郎
かもがわ出版
大慌てで出版したのだろう(2011/5/13)さすがの安斎さんの本とは言え初めて読むというものは少ない。また校正も不足、ベクレルがベクトルなのを見つけた。
少ないうちからでも、原発労働者の被曝量のうち下請け労働者の被曝量が圧倒的に多いというグラフは恐ろしい。
後はアカデミックハラスメントの原因となった1972年日本学術会議原発問題シンポジウムでの基調演説「原子力発電の問題点」が読ますが、当然だが文章が固いが、みごとだ。
「東大都甲氏の「いまの原子炉でやっていることを飛行機に喩えれば、万一の場合の用心に気球を二つぐらい備え、それが働かない場合の用心にパラシュートを二つくらい備え、さらに住民の住む上空に網を張り巡らしておくようなもの」に対し「上空に網が張ってあるか否かではなく、そのように張り巡らしたネットが落ちてくる飛行機を本当にくいとめ得るか否か」など。図書館から