福島第一原発事故を検証する
桜井淳
日本評論社
副題が「人災はどのようにしておきたか」なのだが。
図書館の新しく入った本のコーナーで見つけ、発行日を見ると2011/7/20。即借り出したが、すぐに後ろには予約者が数名。
著者は米原子力委員会研究報告書と米原子力規制委員会報告書を熟読していたので、ディーゼル発電機能喪失を聞いただけで、メルトダウンから格納容器は破壊、使用済み燃料は溶解し、チェルノブイリの二倍の放射能の放出まで予測できたのだと。
炉心冷却の為海水注入の机上訓練は行われていたが、実地訓練はされていなかった。もっと高圧のポンプであればベントせずに注入できた。
安全審査は形骸化、東大教員の弊害など。
四十年を超えた古いタイプの軽水炉は停止、廃炉すべきと、新しい軽水炉なら大丈夫と言いたいようだ。