定本ヒッチコック映画術
トリュフォー
晶文社
トリュフォーは映画評論家だったそうで、ヒッチコックファンというよりマニア。その人のインタヴューだから、ヒッチコックも乗ったのだろう。全作について、更にマクガフィンについてまで語った。ヒッチコックは無声映画の字幕から映画界入りしたのだ。
でヒッチコックの登場シーンだけ書き写す。「下宿人」は二箇所、冒頭の通信社の机に後ろ向き、主人公が逮捕時の野次馬「恐喝」地下鉄で新聞を読み、子供に悪戯される「殺人」「三十九夜」は通行人「第3逃亡者」裁判所の出口のカメラマン「バルカン超特急」ロンドン駅のホームの乗客「レベッカ」電話ボックスのわきを通る「海外特派員」ロンドンで新聞を読みながら主人公とすれ違う「スミス夫妻」すれ違う「逃走迷路」ショーウィンドの前に立つ「疑惑の影」列車の中でブリッジをやっている後姿「救命艇」新聞広告モデル「白い恐怖」エレベーターから降りてくる人々の一人「汚名」パーティでシャンペンを飲みに来る「パラダイン夫人の恋」グレゴリー・ペックのあと、チェロをかかえて「ロープ」クレジットタイトルのあと、街路を横切る「山羊座の下に」演説の聞く人々「舞台恐怖症」すれ違い、振り返る「見知らぬ乗客」すれ違いに、コントラバスを持って乗車「私は告白する」クレジットタイトルのあと、街路を右から左「ダイヤルMを廻せ!」同窓会記念写真「裏窓」作曲家の部屋で時計をネジ巻き「泥棒成金」バスの隣席「ハリーの災難」雑貨店の店先を去る「知りすぎていた男」曲芸見物の後姿「間違えられた男」始まる前に挨拶「めまい」造船所前を通り過ぎる「北北西に進路を取れ」クレジットタイトルの直後バスに乗遅れ「サイコ」不動産会社の窓越しに道に立っているのが見える「鳥」小鳥店からすれ違いに出てくる「マーニー」ホテルの廊下に部屋から出てくる「引き裂かれたカーテン」ホテルのロビーで赤ん坊を抱いている「トパーズ」空港ロビーで車椅子「フレンジー」冒頭演説を聞く群集「ファミリー・プロット」戸籍係の事務所の曇硝子にシルエット
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